倉橋島|瀬戸内に癒やされる島

広島

景色もごちそう

 朝起きると空が青い。

こんな日に家にいるのはもったいないと、向かった先は、呉市の南に浮かぶ倉橋島。

以前から魚料理が食べたいというリクエストもあり、音戸大橋の袂にある「おんど観光文化会館 うずしお」4階にある

「お食事処 かつら亭」にやって来た。

ここの素晴らしい所は、

魚料理がおいしいのは勿論だが、

窓から見える風景が大人も子どもも楽しめる絶好のポイントであることだ。

「音戸の瀬戸」と呼ばれるこの海峡は狭いところで幅約90mしかなく、

平安時代には日宋貿易の重要な航路となり、1167年(永万元年)平清盛が沈む夕日を扇で招き、1日で開削したとの伝承「日招き伝説」が残る古くからの交通の要所である。

船の往来も激しく、現在でも1日あたりの船舶通行量が約700隻と、最小可航幅60mの航路に排水量1000トン級の大型船舶も通る “瀬戸内銀座”あるいは“瀬戸内海の難所”と呼ばれる海峡である。

(出典:Wikipedia 「音戸大橋」)

“瀬戸内海の難所”と聞くと慎重に進む姿を想像するが、結構な速度で大型船が真下を通り抜けていく様は、見ていて飽きない。

娘にとって料理を食べるのが先か、船を眺めるのが先かでいうと、当然、船を優先するのは致し方がないというもの。

「お父さん、来た!来たよ!」

と、もう窓の外に夢中である。

料理も満足、景色も満足と、両方お腹いっぱいになった。

瀬戸内という宝石箱

 倉橋島は第二音戸大橋ができたお陰で、もっと島南西部に向かう、もしくは江田島へ向かう西回りの県道35号音戸倉橋線をメインに通るようになったが、もし、桂浜方面に行くのであれば、東回りもいいなと思った。

今回、初めて通ったが、所々道幅の狭い場所はあるものの、青い海に牡蠣いかだが浮かぶ、いかにも瀬戸内らしい風景が続き、いつまでも同乗者を飽きさせない。

 ところで、その瀬戸内海。

瀬戸内海が日本有数の多島海であることは、以前「天空の旅 香川」でも書いたが、倉橋の火山(ひやま)展望台から広がる島々の美しさは、

言い表すことのできない絶景であった。

 駐車場から徒歩約10分の坂道を登ると、頂上に着いて初めて広がる景色に娘も思わず「わぁ~」と感嘆の声を上げた。

私たちは瀬戸内という宝石を散りばめたような世界に住んでいるが故に周囲が見えず、その美しさに気づかず過ごしてしまうことがある。

ここはそんなことを再発見できる場所であった。

海辺という遊び場

 砂浜に着くと、波打ち際まで行ってみたい気持ちになるのは、子どもも大人も変わらない。

この日は梅雨の晴れ間で、天気予報によると翌日から雨マークが並んでいるのだが、本当にそうであろうかと、いぶかしく思う程の晴天で夏日でもあった。

私もズボンの裾をまくって、桂浜の海の中へ入ってみる。

すると、冷たい海水が足を包み、指の間を砂がさらさらとすり抜け、涼しい風も吹き抜け、炎天下でありながら、自然のクーラーの中にいるようであった。

ここには娘が好きな滑り台もブランコもないのだが、やることはたくさんある。

「お父さん一緒にやろう!!」

と、波間に漂っているワカメを集め、砂場では山をつくる。

最初はしょうがないなと思っているうち、私も凝り性だからやるなら徹底的にと、穴を掘ってワカメの基地を作り、掘って出た砂で重ねうず高く積み上げていく。

はっきり言って私も楽しい。

きっと娘よりも楽しんでいる。

そんなこんなであっという間に17時が過ぎ、そろそろ帰る時間も近づいてきたので、本日の締めくくりは、「くらはし桂浜温泉館」で汗を流すことにした。

瀬戸内の隠れ湯

 「くらはし桂浜温泉館」を、ただの島の温泉と思ったら大間違い。

1階と3階に温泉施設が分かれ、週替わりで男女が入れ替わる。

 今回は女風呂が1階、男風呂は3階であった。

主浴場「銀泉」は、ナトリウム-塩化物冷鉱泉の透明な湯であるのに対し、露天風呂「金泉」は、含弱放射能-ナトリウム-塩化物温泉で、亜麻色に濁っており、独特な香りがするのが特徴。

どちらも地下1,650mから汲み上げた源泉を100%使用している。

私が「金泉」に長く浸かった理由は、濁り湯が好きという理由もあるけれども、温泉成分が析出してできる沈殿物が、岩周りにこびりついて、まるで火口にでも入っているような雰囲気であったことだ。

 さて、これにて日帰り倉橋島の旅はおしまい。

倉橋島は瀬戸内海の避暑地と呼びたくなるような場所だから、また寄ってみたい。

ちなみに、ちりめんなどの海産物が有名な場所なので、しっかり購入し、

帰って美味しく頂いたのであった。

→ くらはし桂浜温泉館

泉質 「銀泉」ナトリウム-塩化物冷鉱泉

泉質 「金泉」含弱放射能-ナトリウム-塩化物温泉

広島県呉市倉橋町字前宮の浦431番地

コメント

タイトルとURLをコピーしました